Deep Green Survival

緑から「吐息」を盗む:蒸散バッグ

5月の旺盛な光合成は、あなたを潤すポンプになる

BAG

Transpiration Trap

Extracting Water from Photosynthesis

もしあなたが5月の深山で道に迷い、水筒が空になり、周囲に沢の音もしないなら、迷わずバッグから「ゴミ袋(透明)」を取り出してください。目の前にある青々とした広葉樹の葉は、根から吸い上げた水分を常に空中に放出し続けています(蒸散)。この**「植物の呼吸」**をビニールで捕獲すれば、何もしなくても水が溜まります。

蒸散バッグ:構築のプロトコル

1. 木の選定できるだけ日当たりの良い場所にある、葉が大きく密集した枝を選びます。広葉樹(ナラ、ブナなど)の方が針葉樹より効率的です。※毒性のある木(ウルシ等)は絶対に避けること。
2. パッキングと密封透明なビニール袋を枝ごと包み込みます。**袋の口は絶対に隙間がないように紐で縛ります**。この密閉が不十分だと、水蒸気が逃げてしまいます。
3. リザーバーの形成袋の「角」が一番低くなるように調整し、そこに小さな石を入れて重しにします。結露した水滴がその一点に集まり、飲みやすくなります。

Survival Logic:植物水は「濾過」が必要か?

理論上、蒸散によって出てきた水は「蒸留水」であり、細菌や不純物は含まれません。しかし現実には以下の注意点があります。

  • 葉の汚れ: 葉の表面に付いていた埃や鳥の糞が、溜まった水に混じることがあります。飲む前にバンダナ等で簡易濾過するのが理想です。
  • 味: 植物特有の「草の匂い」や「えぐみ」が移ることがありますが、これは生存のための代償として受け入れてください。

Survival Check: 5月の「太陽」を活かそう

蒸散のスピードは日射量に比例します。午前中にセットし、一番暑い時間を経て夕方に回収するのが、最も効率的な給水サイクルです。一袋で採れる量はせいぜいコップ一杯分ですが、10個セットすれば命を繋ぐ1リットルが手に入ります。

The Forest is Alive, so You Shall Live.

目の前の緑は、ただの景色ではありません。それはあなたの命を繋ぎ止める「生きたポンプ」です。5月の光を信じて、袋を被せなさい。