レインウェア復活の方程式:熱で呼び戻す撥水力
「洗う」だけでは不十分。5月にすべき撥水基の再起立ハック
Repellency Revival
Engineering moisture resistance through thermal activation
ゴアテックスなどの高機能レインウェア。「買った当初は水を弾いていたのに、今は表面がぐっしょり濡れてしまう」という悩みはありませんか?これは、生地表面にある微細な突起(撥水基)が、摩擦や皮脂汚れで寝てしまっていることが原因です。5月の梅雨入り前に、**「熱」**を使ってこの突起を再び立たせるメンテナンスを行いましょう。
STEP 1:汚れを残さない「精密洗浄」
撥水基を熱で立たせる前に、土台となる汚れを落とす必要があります。
- ● 専用洗剤の使用: 一般的な柔軟剤入り洗剤はNG。吸湿性を高めてしまい、撥水を阻害します。
- ● ぬるま湯(30℃): 皮脂汚れは冷水では落ちません。優しく押し洗いするか、ネットに入れて弱水流で。
- ● 入念な濯ぎ: 洗剤成分が残ると撥水効果が激減します。通常の倍は濯いでください。
STEP 2:熱による「撥水基の復元」
アイロン法(推奨)
あて布をして、**「低温〜中温」**でゆっくりとアイロンをかけます。熱によって倒れていた撥水基が再び垂直に立ち上がり、水滴が玉になって転がる性能が復活します。
ドライヤー法
アイロンが使えない部位(シームテープ周辺など)は、ドライヤーの温風を10cmほど離して当てます。風で撥水基を叩き起こすイメージです。
Survival Tip: それでもダメなら「シリコンスプレー」
熱を当てても水が浸みる場合は、撥水基自体が剥離しています。
1. 完全に乾いた状態でフッ素系・シリコン系の撥水スプレーをまんべんなく吹き付けます。
2. 自然乾燥させた後、さらに軽くドライヤーで熱を加えると定着が強固になります。
濡れないことは、冷えないこと
レインウェアが保水(ベタつき)を起こすと、体感温度は急速に低下します。5月の晴れた週末、愛用のギアに熱を注ぎ込み、梅雨を戦い抜く「盾」としての機能をリセットしておきましょう。
