緊急「代用土嚢」の構築:水で水を制す
砂がない、時間がない。その時、現場の素材で浸水を防ぐ
Improvised Barriers
Survival Physics of Flood Protection
5月の連休を過ぎると、ゲリラ豪雨のリスクが跳ね上がります。低地の住宅やマンションの1階。水が上がり始めた時、ホームセンターに土嚢を買いに行く時間はありません。手遅れになる前に、家にあるものを駆使して**「浸水シールド」**を作り上げる技術こそが、有事の生死(家財の生死)を分けます。
最強の代用品:「水」土嚢(みずどのう)
「砂」がないなら「水」を使います。水を入れたゴミ袋を並べるだけの非常に合理的な手法です。
作り方
40L程度のゴミ袋を二重にし、半分ほど水を入れて口をしっかり縛ります。これを玄関先などに隙間なく並べます。メリット
後片付けが「水を流すだけ」で終わり、砂のように廃棄に困りません。また、水の重みで地面に密着するため、止水効果が意外に高いのです。補助兵器:プランターと段ボール
水土嚢だけでは「高さ」が出せません。それを補助するのが家具や日用品です。
- ● 連結段ボール: 段ボール箱の中に水土嚢を入れ、レジャーシート(ブルーシート)で包みます。これにより「壁」としての強度が上がり、数段積み上げることが可能になります。
- ● プランター: 玄関前のプランターを横に並べ、隙間を水土嚢で埋めます。土が入っているため重量があり、流されにくい防波堤になります。
※超重要:トイレと排水口への逆流対策
外部からの浸水だけでなく、下水道が溢れると**「便器からの逆流」**が起こります。ここにも小さな水土嚢を作って置いておく(重しにする)ことで、室内への下水流出を食い止めることができます。
Fight Liquid with Liquid.
サバイバルとは環境の物理法則を利用することです。5月の今のうちに、家の中にいくつ「ゴミ袋」があるか、どの家具が「壁」になり得るか、一度シミュレートしておきましょう。
