Emergency Hydration

自作「経口補水液」:命を繋ぐ1リットルの比率

真水だけでは死ぬ。電解質バランスを整えるサバイバルの「聖杯」

Saline Rehydration

Mastering the Osmotic Equation

5月の初夏の陽気。身体がまだ暑さに慣れていない時期に、ブッシュクラフトや激しい労働をすると、大量の汗と共に塩分が失われます。そこで「真水」だけを一気に飲むと、体内のナトリウム濃度がさらに下がり、脱水が加速する**「水中毒」**に陥る危険があります。医療品の届かない環境で命を守るのは、キッチンにある2つの白い粉です。

WHO推奨:自作ORTの黄金レシピ

(1リットルの水に対して)

1. 砂糖:40g

(大さじ4と1/2)

ブドウ糖は小腸での水と塩分の吸収を促進する「ブースター」の役目を果たします。量が多すぎるとかえって下痢を招くため、この比率が絶対です。

2. 塩:3g

(小さじ1/2)

失われたナトリウムを補給。可能であれば精製塩ではなく、ミネラル豊富な「天然塩」を使うのが理想です。

Survival Plus: 「飲みやすく」かつ「機能的」に

塩水は飲みにくいものです。余裕があれば以下の1滴を加えてください。

  • レモン果汁(またはポッカレモン): クエン酸による疲労回復効果と、カリウム補給。
  • ハチミツの代用: 砂糖の代わりにハチミツを使う場合は、量を2割増しにします(ただし1歳未満には厳禁)。

Survival Point: 「うまい」と感じる時は危険信号

この自作液を飲んで「おいしい」と感じる、あるいは「甘みが足りない」と思う時は、身体が極度の脱水状態にある証拠です。逆に、健康な状態では少し不味く感じます。自分の味覚を「内なる湿度計」として活用してください。

Water Alone is Not Enough

5月の強い日差しの下で作業するなら、この比率を頭に入れておくか、防災メモに記しておいてください。その一枚の紙が、極限状況での判断力と体力を守る盾となります。