Sleep & Comfort

ハイ vs ロー:コットの高さが睡眠を変える理由

5月のキャンプで重要な「地熱・空気層」の科学

LOW STYLE

Ground Contact Focus

HIGH STYLE

Air Flow Focus

キャンプで最も体力を回復させるべき「睡眠」。しかし、5月は意外と地面からのコンディションがシビアです。昼間に温められた地面の熱、あるいは夜間に立ち込める湿気。これらをいかに回避するか。コット(キャンプ用ベッド)の「高さ」という視点から、サバイバル・スリーピングの最適解を探ります。

検証結果:夏に向かう5月は「ハイ」が有利

結論から言えば、5月のキャンプでは地面から30〜40cm程度離れる**「ハイコット」**の方が快適に過ごせます。その理由は3つあります。

① 地熱の完全遮断

昼間の日差しで熱を持った地面は、夜になっても放射熱を発し続けます。ローコットではこの熱を感じやすいですが、ハイコットは厚い空気層が断熱材となり、背中の不快感を解消します。

② 湿気と虫の回避

5月の夜露や立ち込める湿気は地面付近にたまります。また、アリやクモなどの這う虫との距離を置けることで、心理的な安心感が劇的に向上し、深い眠りを誘います。

③ ベンチとしての汎用性

サバイバルでは、一つの道具を2つ以上の用途で使う(マルチユース)が基本。ハイコットは椅子としても最適な高さであり、リビングスペースの拡充にも繋がります。

ローコットを選ぶべきシチュエーション

一方で、ローコットが絶対に勝る場面もあります。それは**「荷物の制約」と「天井の高さ」**です。

ソロ用の低所テント

軍幕やパップテントなど、天井が低い(あるいは斜めな)テントでは、ハイコットだと顔が天井に近くなりすぎてしまいます。この場合はローコット一択です。

パッキングの軽快さ

徒歩やバイクパッキングなど、収納サイズと重量を極限まで削るなら、脚パーツが少なく構造がシンプルなローコット(あるいはマットのみ)がサバイバルのルールに適します。

💡サバイバーの結論:2WAYコットを最強の防具に

現代の最適解は、脚の差し替えで高さを変えられる**「2WAYコット」**です。これを持ち込めば、テントの形状やその日の地熱状況に合わせて、現地で正解を選択できます。さらに、コットの下のスペースを「物置」として活用することで、テント内の整理整頓(サバイバルコンポーネントマネジメント)も容易になります。

まとめ

「地面から何センチ離れているか」。そのわずかな距離が、翌朝のあなたの元気を決定します。自分のキャンプスタイルと5月のフィールド状況を照らし合わせ、最高の「浮遊感」を手に入れてください。