Wild Cooking

焚き火で煎る、究極の「サバイバル麦茶」

5月の風を感じながら、ゼロから作る水分補給の技術

Roasted Barley Tea

From raw grain to refreshing drink

麦茶は、カフェインゼロでミネラルが豊富。まさにサバイバルのための飲み物です。5月、麦の穂が黄金色に輝き始めるこの時期、市販のティーバッグではなく、生の麦(または乾燥した粒)を焚き火で煎り、淹れたての香ばしさを楽しむ贅沢を体験しましょう。

1フロー:焙煎から抽出までの3ステップ

01. 焙煎

スキレットやクッカーに麦を入れ、焚き火の安定した熾火(おきび)の上で煎ります。焦げないように常に揺すり続けるのがコツ。色がこげ茶色になり、パチパチとはぜる音がしてきたら完了です。

02. 破砕

煎り上がった麦は、石やナイフの柄で軽く叩いて「ひび」を入れます。こうすることで、内部のミネラルと香りがより効率的に抽出されます。

03. 煮出し

沸騰したお湯に麦を投入し、3〜5分コトコト煮出します。その後、火から下ろして蒸らすことで、まろやかな甘みが引き立ちます。

急冷の技:気化熱を活用

煮出した麦茶は、クッカーを濡れたタオルで包んで風の当たる場所に置くか、冷たい沢の水に浸けます。この「急冷」を行うことで、香りが逃げず、味のボケを防ぐことができます。

ミネラル補給の真実

汗とともに失われるのは水分だけではありません。カリウムやナトリウムなどのミネラルが不足すると、筋肉の痙攣(こむら返り)や思考停止を招きます。手作りの麦茶は、これらを補う最高の自然薬です。

サバイバーの結論:加工品に依存しない「味」の作り方

「あるものを食べる」だけでなく、「あるものを加工して価値を高める」のがサバイバルの醍醐味です。たかが麦茶、されど麦茶。火をコントロールし、素材の変化を見極める力は、そのまま生存スキルに直結します。

※野生の麦を採取する場合は、農薬の心配がない場所を選び、所有者の許可を確認しましょう。