Chemical Bushcraft / Primitive Cuisine
「灰」の、
知られざる力。
山菜のアク抜き:ウッドアッシュ活用術
Alkaline Wisdom from the Hearth
The Science / 焚き火の終わりは、調理の始まり
ワラビやゼンマイの強烈なアクを抜くには、pH値をコントロールする必要があります。 広葉樹を燃やした後に残る白い灰は、良質な炭酸カリウムを含んでいます。 これは、現代の重曹と同じ「アルカリ性」の供給源。 自然界にあるものだけで化学反応を起こし、不快な苦味を旨味に変える。 これこそが、ブッシュクラフトにおける知恵の勝利です。
Protocol / 灰を使ったアク抜きの手順
1
「白灰」の選定:不純物を排除する
完全に燃え切った白い灰のみを使用します。プラスチックやゴミが混じった焚き火の灰は厳禁。広葉樹(ナラ、クヌギ)の灰が最も安定したアルカリ性を示し、味もクリアに仕上がります。
2
「浸り」:灰を直接まぶす原始工法
山菜をバットに並べ、上からパラパラと灰をまぶします。その後、熱湯を注いで一晩放置。灰が山菜の繊維を適度に柔らかくし、内包されたシュウ酸などのアクを効率よく溶出させます。
3
「洗浄」:流水による完全解毒
翌朝、灰を洗い流します。この時、山菜に灰の粒子が残らないよう、丁寧な水洗いが必要。同時に冷水で締めることで、山菜特有の美しい発色とシャキシャキとした食感が蘇ります。
