Field Scouting / Hazard Identification

「日常」を、
戦地として見直せ。
防災スカウティング:避難経路に潜む「死の罠」を特定する散歩術

The Visual Reconnaissance of Urban Vulnerability

The Fact / 地図は「頭上」の危険を教えない

ハザードマップで浸水域を確認するのは基本ですが、避難中の死亡原因の多くは『建物付帯物の倒壊・落下』です。 春の散歩のついでに、視界の平米を「正常」から「危険予測」へと切り替えてください。 垂直に立つ古い塀、錆びた看板の支柱、倒れそうなガラス窓。 これらの位置を脳内のGPSに刻んでおくこと。 いざ揺れが襲った瞬間、あなたは無意識に「安全な側(サイド)」へ足を踏み出すことができます。

Protocol / スカウティング・チェックポイント

1

「垂直面」:ブロック塀の亀裂と傾き

震災で最も身近な凶器。高さ1.2m以上の塀、亀裂が入った古い万年塀。これらが自分の避難経路の左右どちらにあるか。倒壊時の『デッドゾーン』を想定し、その瞬間の回避行動をシミュレートせよ。

2

「頭上」:看板、エアコン室外機、窓ガラス

ビル街を歩くなら、視線を45度上に向けます。強風や地震で落下してくる可能性のあるオブジェクト。特に古いビルの外部に後付けされた室外機などは、恐怖の質量物(マスメス)となります。

3

「足元」:マンホールの飛び出しと段差

【重要】液状化現象が起きれば、マンホールは浮き上がり、地面には巨大な段差が生じます。暗闇での避難を想定し、杖(ステッキ)の代わりになるものを常に意識せよ。いつもの道が、全く別の地形に変わる前提で歩くことが、生存率を分かちます。

See the hidden hazard, clear the path.
Awareness is the first line of defense.