Gear Science / Thermal Restoration
「空気」を、
再び孕ませろ。
ダウンシュラフ洗浄プロトコル:保温力を蘇らせる技術
The Engineering of Insulatory Recovery
The Fact / 汚れは暖かさを阻害する
ダウンの保温力の正体は、羽毛の間に蓄えられた空気の層です。 皮脂や湿気で羽毛が束になると、この「空気の部屋」が潰れ、スペック通りの性能を発揮できなくなります。 自宅の浴槽で、優しく、しかし徹底的に汚れを落とし、乾燥の工程で羽毛の一本一本を立ち上がらせる。 プロの手を借りずとも、正しい知識があればギアは新品同様の温もりに戻ります。
Protocol / ロフト復活のための3ステップ
1
「洗浄」:専用洗剤による押し洗い
普通の洗剤はダウンの油分を奪いすぎるため厳禁。専用洗剤を溶かした浴槽で、手ではなく『足』で優しく踏み洗いをします。黒い汚れが出なくなるまで、数回水を入れ替えて丁寧に。脱水は洗濯機を短時間回すのが効率的です。
2
「乾燥」:低温乾燥とテニスボール
【重要】家庭用乾燥機の低温設定で時間をかけて回します。この時、清潔なテニスボールを3個ほど一緒に入れるのがプロの裏技。ボールがシュラフを叩くことで、固まったダウンが解け、均一に広がります。
3
「保管」:圧縮からの解放
洗浄後はストレージバッグ(大きめのメッシュ袋)に入れ、ふんわりとした状態で保管します。コンプレッションバッグに入れたままにしないことが、次のフィールドで即座に最大の保温力を得るための鉄則です。
