Leather Craft / Tool Armor

「皮膚」を、
強靭に保て。
レザーシース・メンテナンス:自作ミツロウワックスの防護力

Engineering the Organic Shield

The Protection / 刃を守るのは、鞘である

ナイフの錆の最大の原因は、シース(鞘)の中にあります。 革に染み込んだ水分や塩分が、少しずつ鋼を蝕んでいく。 だからこそ、革自体の防水性を極限まで高め、乾燥から守る必要がある。 自然由来のミツロウとオイルを黄金比でブレンドしたワックスは、革に深い色艶を与え、最高のプロテクションを提供します。

Protocol / 蜜蝋ワックス自作と塗布の手順

1

「カビのリセット」:殺菌と乾燥

もし白カビが発生していたら、アルコールを薄めた水で慎重に拭き取り、直射日光を避けた風通しの良い場所で数日間完全に乾燥させます。菌を根絶やしにすることが、エイジングの第一歩です。

2

「ワックス自作」:蜜蝋とオイルの配合

天然の蜜蝋1に対し、亜麻仁油やオリーブオイル3を混ぜて湯煎します。冷めると固まるこのワックスは、保存性も高く、シースだけでなく斧の柄や木製食器にも使える万能の保護剤になります。

3

「含浸」:ドライヤーの熱で深部へ

ワックスを革に塗り広げたら、ドライヤーで軽く温めます。熱によってワックスが溶け、革の繊維(コラーゲン)の深くまで浸透。冷えると再び固まり、内部から水を弾く鉄壁のバリアが完成します。この質感を一度覚えたら、市販品には戻れません。

Leather lives as long as you care for it.
Wax the shell, preserve the knife.