Thermoregulation / Mountain Safety

「熱」を、
逃がすな。
春のレイヤリング戦略:ハイポサーミアを拒絶する素材の選択

The Structural Defense Against Environmental Exposure

The Fact / 濡れは空気の25倍の速さで熱を奪う

低体温症は冬だけの問題ではありません。春の雨、あるいは自分自身の汗。 水が体表に触れ、そこに風が加われば、体温は急速に奪われます。 重要なのは「肌をドライに保つこと」と「空気の層を管理すること」。 ベース、ミドル、アウター。それぞれの層に明確な役割を持たせ、状況に合わせて脱ぎ着するマニュアルを自分の中に構築してください。

Protocol / 命を守るレイヤリングの構築

1

「ベースレイヤー」:親水性と速乾の極致

綿(コットン)は厳禁です。メリノウールか高性能ポリエステルを選択せよ。肌から汗を素早く吸い上げ、拡散させる。この第一層が濡れたまま止まると、そこから『死の冷え』が始まります。

2

「アクティブインサレーション」:動ける断熱

ミドルレイヤーには通気性と保温性を兼ね備えたフリースや、中綿入りの防寒着を。行動中は熱を逃がし、休憩中は温もりを保持する。春の不安定な活動量に最も適合する、動的な断熱層です。

3

「シェルター」:防風と防水の最終障壁

【重要】強風を遮断するアウターシェル(ゴアテックス等)の着用。風速1mで体感温度は1度下がります。内部の熱を閉じ込め、外部の湿気を拒絶する。この最外殻が、過酷な春の嵐からあなたを保護する唯一の砦となります。

Know your fabrics, know your limits.
Survival is a heat-exchange game.