Extraction Logistics

濡れを隔離せよ:雨天パッキング

中身を守るために、外を「捨てる」覚悟

Wet Cargo Segregation

Hydro-Logistical Deployment

「テントは乾かしてから畳まなければならない」というのは平時の常識です。豪雨下の撤収では、その迷いがザック全体を水没させ、あなたの体力を奪います。正解は、「テントを巨大な防水バッグ(ドライサック)に突っ込む」ことです。

Protocol: ドライバッグ「逆活用」

通常は中身を濡らさないためのバッグを、外の濡れを外に出さないために使います。

  • 1. 畳まずに丸める: 丁寧に畳むと空気が入り、かさばります。フライシートとインナーを別々に、ドライバッグへ力任せに押し込んでください。
  • 2. 最外部へ配置: 濡れたテントは極めて重いです。バランスを保つため、ザックの最下部、あるいは雨蓋のすぐ下など、取り出しやすい場所に配置します。
  • 3. 「密閉」を解かない: 一度入れたら、次に開けるのは「家の中」です。途中で中身を確認すると、その瞬間に湿気が他の荷物へ伝染します。

Survivor Rule: 重量増の計算

濡れたテントは、乾燥時の少なくとも「20〜40%」重くなります。

「パッキング後の重心確認」。 濡れたテントを上部に入れると、ザックの重心が上がり、雨で滑りやすい足元での歩行が危険になります。なるべく背中に近いセンターに重量物を配置し、ショルダーベルトをいつもよりきつく締めて安定させてください。

Essential Aftercare: 帰宅後の「48時間」が勝負

バッグに閉じ込めた濡れたテントは、高温多湿の環境では一晩でカビが深刻化します。帰宅後、疲れ果てていても、テントだけは広げて浴室乾燥機やベランダで陰干ししてください。この「後始末」を含めてのサバイバルです。

Isolate the Moisture, Protect the Core.

濡れを憎むな、コントロールせよ。スピードこそが最大の防水だ。