Ropework Advanced

解けない罠:濡れたロープ

握力に頼るな。テコの原理で結び目を開け

Marline Spike Mechanics

Wet Knot Extraction Tactics

雨の中での撤収時に直面する最大級のストレス、それが「濡れてガチガチになった結び目」です。無理に指で解こうとすると爪を剥がしたり、体力を無駄に消耗させます。プロの船乗りやサバイバーは、自らの手ではなく「スパイク」を使います。

The Tool: 即席「マリンスパイク」

専用の道具がなくても、身近なもので代用可能です。

  • ● 硬い枝: 鉛筆ほどの太さの硬い木を削り、先端を細くしたものが最高です。
  • ● 割り箸・ペグ: アルミペグや、丈夫な箸も緊急時のスパイクとして機能します。

Technique: 「隙間」を作って押し広げる

1. 結び目の一番硬い部分(コア)を見極める。
2. スパイクをロープの繊維の間に無理やり差し込む。
3. 差し込んだスパイクを左右に揺らし、ロープに「遊び」を作ります。
4. その遊びを利用して、一本ずつヒモを緩めていく。

Survivor Rule: 決して「切らない」

急いでいるからとロープを切ってしまうのは、サバイバルにおける敗北です。再利用できない資材を増やすことは、次の危機への備えを削ることに他なりません。どんなに濡れていても、物理の法則を使えば必ず解けます。その冷静さを保つ訓練だと思ってください。

Knowledge is the Ultimate Tool.

結び目は意志の現れ。解く技術は、知性の証明だ。