地下階の罠:垂直脱出の戦術
地上への「出口」が、最大の浸水ルートへと牙を剥く
Below Ground Zero
Sudden Inundation Survival
地下街や店舗にいるとき、地上の冠水に気づくのは「水が階段から落ちてきたとき」です。そのとき、すでに地上への扉は水害による停電や水圧で開かなくなっている可能性があります。
The Gravity Trap: 階段の滝
地上で水深10cm程度の冠水が始まると、それが地下への階段に流れ込み、激しい勢いの「滝」となります。
survival action : 手すりという唯一の道
階段の中央を上ろうとするのは不可能です。足首ほどの水位でも、滝となった勢いは人間を容易に引きずり下ろします。壁際にある「手すり」を両手で掴み、一歩ずつ確実に体を地上へ引き上げてください。
Visual Cut: 停電への備え
浸水した地下では、高確率で停電が発生し、一瞬で「完全な暗闇」となります。
EDCライト(懐中電灯)を常に携行すること。暗闇、水の音、そして恐怖。ライトの光はあなたの視界を確保するだけでなく、脳に「出口への論理的なルート」を認識させ、パニックを抑え込む鎮静剤としての役割を果たします。
The 10-Minute Window
浸水が始まってから地下が完全に水没、あるいは気圧の不均衡でドアが開かなくなるまで、猶予は10分もないと考えましょう。荷物を捨ててでも、最初に視認した出口へ最短距離で向かってください。
Gravity is Your Enemy. Light is Your Guide.
足首より深く浸かる前に、その穴から這い出せ。時間は、上から降ってくる水と共に消えていく。
