ぬかるみを制する:即席「高床」寝床
地面は味方ではない。物理的に切り離せ
Raised Bed Logistics
Hydro-Insulation Engineering
雨が地面を叩くと、土は保水限界を超え「泥」になります。泥の上にシートを敷いただけでは、体温によって泥が温まり、さらに水分が蒸発して寝袋を濡らします。生存の鍵は、地面から「15cm」の隙間を作ることです。
The Blueprint: レイアード(層状)レイズドベッド
特別な道具がなくても、倒木や枝があれば構築可能です。
- 1. 基盤(ログ): 太い丸太を2本平行に並べます。これが土台の「梁(はり)」になります。
- 2. 床板(ステッキ): 親指大の枝を、梁に対して直角に密に敷き詰めます。
- 3. 断熱層(クッション): その上に濡れていない落ち葉、枯れ草、あるいは自分のザックなどを敷きます。
Hydraulic Logic: 水の「逃げ道」を作る
寝床の下を水が流れるようにすることで、湿気が滞留するのを防ぎます。
「寝床の周りに溝(トレンチ)を掘る」。 上からの雨水だけでなく、地面を這う水(表面流出水)を回避するための排水路を、寝床の周囲に最低5cmの深さで作成してください。これがなければ、せっかくの高床も冠水します。
Essential Survival Rule: 頭を「高い方」へ
泥の中での設営は常に「傾斜」との戦いです。わずかな傾斜であっても、必ず頭を高い側に向けてください。これは逆流のリスクを避けるだけでなく、パニック時に即座に起き上がり、状況を判断するための生理的な最適解です。
Rise Above the Flood.
泥に埋もれるか、上に立つか。その違いは数本の丸太にある。
