Advanced Bushcraft

雨を裂く炎:マッドキャップ焚き火

水は火の敵か?それとも「蒸気」というエネルギーの源か

Rain-Proof Fire Architecture

Thermal Shielding Logistics

豪雨の中で焚き火をする。これは単なるロマンではなく、低体温症(ハイポサーミア)を防ぐための実戦的な生存技術です。雨滴の直撃を避けつつ、酸欠にならないための構造を学びます。

The Structure: 「マッドキャップ」の原理

焚き火の真上に、生木や太い薪で「屋根」を組む技術です。

  • 1. ログ・ピラミッド: 太い薪を井桁(いげた)に組み、一番上を大きな平たい薪で覆います。
  • 2. 蒸気の遮断: 屋根があることで、雨が直接火の芯(コール)に当たるのを防ぎます。
  • 3. 余熱による乾燥: 屋根になっている薪は、下の火の熱で徐々に乾燥し、次の燃料へと自動的に供給されます。

Reflector Tactics: 背後を守れ

雨天の焚き火は、周囲の湿った空気によって熱が奪われやすいのが欠点です。

「リフレクター(反射板)」を配置する。 風上に生木や石を積み上げ、火の熱を自分の側へ集中させます。背後を遮断することで、焚き火の効率は30%以上向上し、煙の逆流も防げます。

Survival Fact: 白い煙は「水」の証拠

雨天の火からは、大量の白い煙が出ます。これは薪に含まれる水分が蒸発しているサインです。煙を減らすには、火力を一気に上げ、内部の水分を爆発的に気化させる必要があります。ファットウッドや樹脂の力、あるいは「風」を執拗に送り続け、核となる高温の炭火(コール)を死守してください。

Heat Must Overcome Moisture.

自然が消そうとするものを、知識の風で燃え上がらせろ。