Sanitary Engineering

段ボールの玉座:緊急簡易トイレ

尊厳を守るために、構造の美学を追求せよ

Emergency Latrine Grid

Cardboard Structural Dynamics

「トイレが流せない」。これは人間の理性を一瞬で崩壊させる危機です。マンションの高層階などで停電による断水が起きた際、バケツの水で流すのは配管詰まりのリスクがあり推奨されません。正解は、「出す場所を別に作る」ことです。

Structure: 壊れない「耐荷重」の作り方

単なる箱の上に座ると潰れます。物理学で支えましょう。

  • 1. 2つの箱を活用: 一回り大きい外箱と、中に入れる内箱(補強用)を用意します。
  • 2. 「の」の字の仕切り: 余った段ボールを「の」の字、あるいは「×」の字に折って中に入れるだけで、耐荷重は100kgを超えます。
  • 3. 便座のクッション: 穴を開けた上部に、新聞紙や布をガムテープで固定すれば、長時間の使用にも耐える「玉座」が完成します。

Sanitation: 臭いと菌の「封印」

作ることより、その後の処理こそが重要です。

「ゴミ袋を2枚重ね、底に新聞紙を敷く」。 吸水に。もし凝固剤がないなら「猫砂」や「細かくちぎった新聞紙」で代用します。一回ごとに袋を縛り、BOS(防臭袋)などの高機能袋に入れれば、密室での二次災害(悪臭と感染)を徹底的に抑え込めます。

Essential Survival Rule: 既存の便器を「器」にする

段ボールトイレを作る場所がない場合、既存の(水の流れない)便器にゴミ袋を被せるのが最も早いです。ただし、便器内の水に触れないよう、必ず「乾いた空間」を袋で作ってください。水に触れると重みで袋が破れるリスクがあるからです。

Dignity Through Engineering.

汚物を遠ざけることは、文明を維持することだ。