濡れた木の「心臓」:バトニング戦術
表面の絶望を、刃先で切り裂け
Deep Core Extraction
Batoning Physics for Ignite
雨が何日続こうとも、立ち枯れの木や、地面に接していない倒木の「内部」は乾いています。水は表面から1〜2cm程度しか浸透していません。この「乾いた芯」を取り出すことこそが、雨天サバイバルの勝利の秘訣です。
The Technique: バトニング(薪割り)の極致
ナイフの背を別の棒(バトン)で叩き、強引に木を割ります。
- 1. 樹皮を削ぎ落とす: まずは水を吸った外側を全て排除します。この段階で刃を濡らさないよう注意。
- 2. 半分、さらに半分へ: 四分割(四つ割り)にすることで、最も乾燥している「木の中央部」を露出させます。
- 3. フェザースティック作り: 露出した乾いた面を、さらに薄い「羽根」のように削ります。これが最初の着火剤になります。
Wood Science: 針葉樹(スギ・ヒノキ)を狙え
広葉樹(ナラ・クヌギ)は密度が高く、水分が抜けるのも遅いですが、針葉樹は内部がスカスカで乾燥状態が維持されやすいです。
「立ち枯れの杉」の枝。 これがあれば勝ったも同然です。地上数十センチ以上の高さで枯れている太い枝をバトニングしてください。その断面は、まるで製材所の木材のように乾いた香りが立ち上るはずです。
Survivor Warning: ナイロン製ナイフは不向き
バトニングには、ブレード(刃)とハンドル(持ち手)が一体化した「フルタング長物」のナイフが必要です。折り畳み式のナイフでこれをやると、一瞬でロック機構が破壊され、あなたの指を切り刻む凶器になります。装備の限界を理解してください。
Peel the Rain to Find the Core.
自然の表面に騙されるな。核心にある「乾き」を信じて、刃を打ち込め。
