白銀の咆哮:稜線の強風・濃霧対策
道具を失うことは、あなたの「感覚」を一部失うことだ
Orographic Wind Turbulence
Paracord Leash & Zero-Vis Navigation
遮るもののない稜線(尾根)では、風速10mを超える風が常態化します。そこで「あ、飛ばされた!」と手を伸ばした瞬間、バランスを崩し滑落する事故が後を絶ちません。また、一瞬で辺りを包む「ガス(濃霧)」は、あなたの方向感覚を完全に奪い、谷へと誘い込みます。
Mechanism: 「飛ばされる道具」は「失われる命」
風の強い場所では、以下のパラコード(紐)カスタムを施してください。
- ● 地図・スマホのリーシュ: 首から下げる、あるいはザックのショルダーストラップに常時繋いでおく。確認中に風で煽られても、宙に浮くだけで済みます。
- ● 手袋(グローブ)の紛失防止: 暑くなって外した際、不意に強風にさらされると一瞬で飛ばされます。手首にゴムやパラコードで繋いでおく(アライアンス)のがプロの作法です。
- ● ザックカバーの固定: カバーは風を受けるとパラシュートになり、あなたを崖下へ引きずり込む力になります。追加のコードでしっかり縛り上げてください。
Tactic: 濃霧での「一歩」の重み
「地面の踏み跡だけを信じるな、コンパスを見ろ」。 視界が数メートルになると、人は本能的に「楽な下り坂」を選んでしまい、登山道から外れた沢(谷)へ降りてしまいます。5分おきに地図と現在地を照合し、少しでも確信が持てないなら「動かない」のが最良の選択です。ホワイトアウトの中では、10メートルの移動が死へのショートカットになり得ます。
Essential Survival Rule: 姿勢を低く保つ
突風に煽られたら、無理に立とうとせず、即座に重心を落としての「四つん這い」または「岩にしがみつく」姿勢を取ってください。登山ステッキ(ストック)は横風を受けやすいため、不要なら畳んでザックに固定します。自然の猛威に対し、あなたの筋力が勝てる時間など、1秒も存在しないと考えてください。
Anchor the Gear, Focus the Mind.
風が叫んでいるのは、あなたの油断を求めているからだ。
