冬の「水」の節約:濯ぎ不要の洗剤と、拭き取りだけで終わらせる食器洗いのサバイバル
冬の洗い物は「トリプルパンチ」
災害時の洗い物は過酷です。 1. 水が貴重(飲み水優先)。 2. 水が冷たい(手がかじかみ、凍傷のリスクも)。 3. 排水が困難(下水管破損のリスク)。 これらを解決するには、「洗わない」あるいは「極少量の水で綺麗にする」技術が必要です。
基本:汚さない技術
ラップとアルミホイル
食器にラップやアルミホイルを敷いてから料理を盛り付けます。食後はラップを剥がして捨てるだけで、食器は綺麗なままです。これは防災の基本中の基本です。
※注意:汁物や熱いものはラップが溶けることがあるので、耐熱性の高い「ポリ袋(アイラップなど)」を器に被せて使うのがおすすめです。
実践:拭き取り洗浄の手順
ラップがなく、直接食器を使ってしまった場合の洗浄方法です。水でジャバジャバ洗うのはNGです。
ステップ1:スクレーパーでこそげ取る
ゴムベラ(スクレーパー)や、切った段ボール片、古紙を使って、皿に残った油汚れやソースを徹底的にこそげ落とし、ゴミとして捨てます。 これだけで汚れの9割を除去します。
ステップ2:アルコールや茶殻で拭く
- アルコールスプレー: 食品用アルコール(パストリーゼなど)を吹きかけ、キッチンペーパーで拭き取ります。油汚れが落ちやすく、除菌もできるため、水洗いは不要です。
- お茶や古布: 飲み残しのお茶(タンニンに油分解効果あり)や、古着を切ったウエスで拭き上げます。
ステップ3:少量の水ですすぐ(省略可)
どうしても気になる場合のみ、スプレーボトルに入れた水を吹きかけ、最後に綺麗な布で拭き取ります。使用する水は数ccで済みます。
アウトドア洗剤の活用
キャンプ用品として売られている「環境配慮型洗剤」や「すすぎ不要洗剤(エコ洗剤)」を備蓄しておくと便利です。 これらは植物由来成分で、泡立ちが少なく、拭き取るだけで安全なレベルまで洗浄できます。 また、重曹水スプレーも油汚れに強く、万が一口に入っても安全なのでおすすめです。
まとめ
「食器は洗剤と流水で洗うもの」という常識を捨ててください。 汚れを「物理的に除去」し「拭き取る」ことで、貴重な水を守り、冷たい水作業から手を守ることができます。 キッチンペーパーとラップ、そしてアルコールスプレーは、冬のキッチンサバイバルの三種の神器です。
