冬の「換気」の正解:空気を入れ替えつつ熱を逃がさない「1対1」の窓開けテクニック
換気不足は「静かなる死」
停電時の暖房として、カセットガスストーブや石油ストーブ、あるいは練炭(※室内使用は原則禁止ですが、極限状況では使わざるを得ない場合も想定)を使用する場合、最も恐ろしいのが「一酸化炭素(CO)中毒」です。 COは無色無臭で、気づかないうちに意識を奪い、死に至らしめます。 しかし、窓を全開にすれば極寒の外気が入り込み、低体温症のリスクが高まります。「暖かさ」と「空気」の両立が必要です。
効率的な換気テクニック「1対1」
部屋の空気を最短時間で入れ替えるための法則です。
2ヶ所開ける(空気の通り道を作る)
窓を1ヶ所だけ大きく開けても、空気はなかなか入れ替わりません。 部屋の「対角線上」にある2ヶ所の窓(または窓とドア)を開けることで、空気の通り道(風の道)ができ、短時間で効率的に換気できます。
5分〜10分に1回、1分間
ダラダラと少しだけ開けっ放しにするより、「完全に閉め切って暖める」→「一気に開けて換気する」→「また閉める」というメリハリ換気の方が、壁や床が冷え切るのを防げます。 (※ただし、常時燃焼器具を使っている場合は、常に遠くの窓を数センチ開けておく「常時換気」の方が安全な場合もあります。CO警報機の数値を見ながら調整してください)
サーキュレーター(扇風機)の活用
電気が使える(ポータブル電源含む)なら、サーキュレーターを窓の外に向けて回し、強制的に室内の汚れた空気を排気します。そうすると、別の窓から新鮮な空気が自動的に入ってきます。 また、暖かい空気は天井付近に溜まるため、サーキュレーターで撹拌(かくはん)することで、足元の冷えを解消し、暖房効率を上げる効果もあります。
一酸化炭素警報機は「命の番人」
換気のタイミングを感覚(頭が痛くなったら、息苦しくなったら)で判断するのは手遅れです。 必ず「一酸化炭素警報機(チェッカー)」を設置してください。キャンプ用として数千円で売られています。 数値で危険レベルを可視化することで、必要最小限の換気で済ませることができ、結果的に部屋の暖かさを維持できます。
まとめ
「寒くても換気」は絶対ルールです。 対角線を開ける、短時間で済ます、警報機を信じる。この3点を守り、安全な暖かさを確保してください。 CO中毒は、眠るように死んでいくため、自分では絶対に気づけません。
