年末年始の「火災」サバイバル:天ぷら油の出火から、暖房器具の「寝具との距離」再測定
ハッピーな空浮かれ気分が一瞬で地獄に
年末年始は、いつもと違う料理(揚げ物)、いつもより多い暖房器具、そしてアルコールの摂取により、火災リスクが跳ね上がります。 家を失うことは、最大のサバイバル失敗です。
電気ストーブ火災の罠
「火を使っていないから安全」という思い込みが危険です。電気ストーブやセラミックファンヒーターは、接触していなくても輻射熱で物を発火させます。
安全距離の再測定
布団、洗濯物、カーテンからどれくらい離れていますか? 多くのメーカーは「前面・上方1メートル以上」離すことを推奨しています。 特に寝ている間に寝返りで布団が接触したり、ストーブの上に干していた洗濯物が落ちて着火するケースが後を絶ちません。 「寝る時は消す」を徹底するか、オフタイマーを必ず設定しましょう。
天ぷら油火災の初期消火
年越しそばの天ぷらなど、揚げ物をする機会が増えます。電話対応などで目を離した数分間で、油は発火点(360℃〜380℃)に達します。
やってはいけないこと(NG)
- 水をかける(水蒸気爆発で炎が飛び散り大火傷・延焼する)
- 鍋を移動させようとする(こぼして火だるまになる)
正しい対処法
- 簡易消火具(スプレー): キッチンに必ず1本置いておくべきです。火元に向けやすくて確実です。
- 消火クロス(濡れタオル): 濡らして固く絞った大きなタオルやシーツを、鍋の手前から覆うように被せて空気を遮断します。
- 野菜を入れる(初期): まだ煙が出ている段階なら、生の野菜を大量に入れることで油の温度を下げることができます(※炎が上がってからでは危険です)。
大掃除で「火災の種」を摘む
記事21でも触れたコンセントの埃に加え、キッチンの換気扇(レンジフード)の油汚れも危険です。 溜まった油に引火すると、ダクトを通じて一気に屋根裏まで延焼します。換気扇掃除は、衛生面だけでなく防火対策としても重要です。
まとめ
「火の用心」は江戸時代からのサバイバルの基本です。 最新の家電を使っていても、熱源がある限り火災リスクはゼロになりません。 家族が集まるリビング、寝室、キッチン。それぞれの場所で「もし今、火が出たらどうするか?」を一度シミュレーションしておくだけで、初動が変わります。
