【衛生】断水時の「手の衛生」:アルコールがない場合の薬草(ドクダミ等)と高濃度お茶の代用
冬の感染症と手洗いの危機
ノロウイルスやインフルエンザが猛威を振るう冬。手洗いは命を守る防波堤です。 しかし、災害による断水で流水手洗いができず、備蓄のアルコールジェルも使い果たしてしまったらどうするか? 自然界の抗菌作用や、身近な飲料を活用した「代用消毒」の知識が役立ちます。
身近な「抗菌」素材の活用
1. 高濃度カテキンお茶洗浄
緑茶に含まれる「カテキン」には強力な抗菌・抗ウイルス作用があることは有名です。 飲む時よりも濃く煮出した濃縮緑茶を作り、それをスプレーボトルに入れたり、布に含ませたりして手を拭くことで、ある程度の清浄効果が期待できます。 出がらしの茶殻を手に揉み込んでから(油汚れなどを落とす)、少量の水で流すのも有効です。
2. ドクダミ・ヨモギの煮出し汁
庭や道端によく生えている「ドクダミ」や「ヨモギ」。これらは古来より薬草として皮膚の殺菌や治療に使われてきました。 乾燥させた葉(あるいは生の葉)を煮出してエキスを作り、それを手洗い水として利用します。独特の臭いはありますが、細菌の繁殖を抑える効果があります。 (※肌に合うかパッチテストをしてから使用してください)
3. 酢(ビネガー)水
お酢には殺菌効果があります。水で薄めた酢水で手を拭くことで、細菌の活動を抑制し、皮膚を酸性に保つ(多くの菌は酸に弱い)ことができます。 独特の酸っぱい匂いは残りますが、衛生維持には代えられません。
食品用ラップの手袋化
「洗えないなら、汚さない」という発想です。 排泄介助や吐瀉物の処理、汚れたものの片付けなど、ハイリスクな作業をする際は、手にポリ袋やラップを巻いて「即席手袋」にします。 手袋を外して捨てるだけで、手洗いの必要性を減らすことができます。
流水式手洗いの自作
少量の水で効率よくウイルスを洗い流すための工夫です。 ペットボトルのキャップにキリで小さな穴を開けます。逆さまにして胴体を押すと、細い水流がシャワーのように出ます。 これなら、わずか100ml〜200mlの水で、石鹸を使った十分な手洗いが可能です。溜め水で洗うよりも、流れる水で洗い流す方がウイルス除去効果は高いです。
まとめ
アルコールがないからといって諦めてはいけません。お茶、薬草、酢、そして少量の水を効率よく使う工夫。 これらを組み合わせることで、過酷な環境下でも手指衛生を保ち、感染症のリスクを下げることができます。
