積雪下のテント設営:地面を「踏み固める」ことの重要性と、ペグの代わりに「枝」を埋めるテク

整地が全て

フカフカの雪の上にいきなりテントを張ってはいけません。 体温や居住時の熱で雪が不均一に解け、寝ている間に床がボコボコになったり、斜めに傾いたりします。 設営前に、スノーシューやスキー板、あるいは足で、最低でも10分以上かけて雪を踏み固めます(圧雪)。 そして20分ほど放置し、雪が再凍結(焼結)して硬くなってからテントを広げます。

通常のペグは刺さらない

アルミのピンペグは、雪の中では摩擦が足りず、風が吹けばすぐに抜けます。

デッドマン・アンカー(埋める技術)

抵抗を増やすために、物体を雪の中に横向きに埋めます。

  • 枝ペグ: 30cmほどの太い枝の中央に張り綱を結び、雪の中に30cm〜50cm深く埋め、上から雪を踏み固めます。一晩経てば凍りついて最強の強度になります。
  • 雪袋: レジ袋やスタッフバッグに雪を詰め、それを埋めるか、重石として使います。
  • 竹ペグ: 市販の竹板を使うのも安価で効果的です。

撤収時の注意

一晩で完全に凍りついた「枝ペグ」は、掘り出すのが困難です。 無理に掘ると道具を壊したり時間を浪費したりします。 自然の枝を使った場合は、張り綱を切って枝をそのまま埋めておくのも一つの手です(人工物は持ち帰ります)。

まとめ

雪上のテント設営は、雪を「敵」ではなく「建材」として利用する知恵が必要です。 踏めば床になり、埋めればアンカーになる。雪の性質を理解しましょう。