雪山での「ナビゲーション」:道しるべが消えた時の「地形」の読み方と、足跡(トレース)の信頼性
トレース(足跡)泥棒になるな
雪山には先行者の足跡(トレース)が残っていることがありますが、これを盲信するのは危険です。 その人が正しいルートを行っている保証はありませんし、途中で引き返している(迷っている)かもしれません。 常に「自分でルートを判断する」姿勢が必要です。
地形を読む(尾根と谷)
雪で道が消えても、地形(山肌の凹凸)は変わりません。
- 尾根(Ridge): 等高線が下に向かって凸になっている部分。雪崩のリスクが比較的低く、現在地を把握しやすいルートです。
- 谷(Valley): 等高線が山頂に向かって食い込んでいる部分。雪崩の巣であり、一度迷い込むと脱出困難です。基本は「迷ったら尾根へ登れ」です。
赤布(リボン)の確認
夏道を示す看板が見えなくても、木々の高い位置に巻かれた赤やピンクのテープが目印になることがあります。 ただし、林業用や別ルートの目印の可能性もあるため、必ず地図上の位置と照らし合わせます。
振り返る習慣
行きよりも帰りの方が道に迷いやすいです(下りは視界が開けて分岐が増えるため)。 登りの最中に何度も後ろを振り返り、「帰りはこういう景色に見える」と記憶に焼き付けたり、写真を撮ったりしておきます。
まとめ
雪山のナビゲーションは、夏山の10倍の集中力を使います。 GPSアプリも有効ですが、バッテリー低下に備え、紙地図で地形を読むアナログスキルが最終的な命綱になります。
