【実験】古い寝袋を現役に戻す:ダウンのロフト復活術と、保温力をさらに5度上げるインナー術
寝袋の「ロフト」が命
寝袋(シュラフ)の暖かさは、羽毛や中綿がいかに多くの空気を含んでいるか(ロフトの高さ)で決まります。 長期間圧縮袋に入れたままだったり、湿気を吸ったりした寝袋は、ロフトが潰れて本来の保温力を発揮できません。 緊急時に使う前に、以下のメンテナンスを行って「復活」させましょう。
ダウンシュラフのロフト復活術
1. 乾燥機による強制ロフトアップ
最も効果的なのは、コインランドリーなどの大型乾燥機を使うことです。
- 低温設定: 高温は生地やダウンを痛めるので厳禁。「低温」で15分〜20分回します。
- テニスボールの投入: 清潔なテニスボールを2〜3個一緒に入れて回すと、ボールがダウンを叩き、固まりをほぐして空気を送り込んでくれます。これにより劇的にふっくら感が戻ります。
2. 自宅での手動復元
乾燥機が使えない場合の地道な方法です。
- 陰干しとタッピング: 風通しの良い日陰に干し、両手でパンパンと叩いて空気を含ませます。さらに、固まっているダウンを手で優しくほぐしていきます。これを数時間おきに繰り返します。
- 布団乾燥機: 布団乾燥機があれば、袋を被せて低温送風することで、湿気を飛ばしロフトを回復させることができます。
保温力を+5℃上げる「インナー術」
復活させた寝袋でも、冬の寒さにはスペック不足な場合があります。そんな時は「レイヤリング(重ねる)」の発想で保温力を強化します。
インナーシュラフ(ライナー)の代用
専用のインナーシュラフがなくても、身近なもので代用できます。
- フリースブランケット: 100円ショップなどで売っている薄手のフリース毛布を、筒状に縫うか、単に中に巻き込んで入るだけで、空気の層が増え、保温力が大幅にアップします。
- サバイバルシート(緊急用ブランケット): 寝袋の外側ではなく、内側に入れます(ただしガサガサ音と蒸れが激しいので、体に直接触れないよう、毛布と寝袋の間に挟むのがコツです)。輻射熱を反射し、劇的に暖かくなります。
- 湯たんぽの投入: 頑丈なプラ製ボトルにお湯を入れ、タオルで厳重に包んで寝袋の足元に入れます。足元の血流が温まることで全身がポカポカになります。
アウターカバーの活用
寝袋の外側(アウター)にも一工夫します。
- シュラフカバーの代用: 大きなゴミ袋やレインコートを足元から被せることで、外気による対流冷却を防ぎ、保温性が向上します(ただし結露には注意)。
まとめ
古い寝袋も、ロフトのケアと工夫次第で冬のサバイバルギアとして蘇ります。「薄いから寒い」と諦める前に、空気を含ませ、異素材を組み合わせることで、快適な睡眠環境を作り出しましょう。 年末の大掃除で出てきた寝袋は、ぜひ一度広げてメンテナンスしてみてください。
