焚き火の炭を「燃料」として持ち帰る:翌日の火起こしを劇的に楽にする、サバイバル的な炭化術
最高の着火剤を捨てるな
焚き火を完全に燃え尽きさせる(灰にする)のがマナーですが、サバイバル状況下では、あえて「炭」の状態で鎮火させ、それを保存します。 炭化した木材(消し炭)は、水分が抜けて多孔質になっており、わずかな火花でも着火しやすく、煙も少なく高温で燃えます。 つまり、翌朝や次の移動先での火起こしが劇的に楽になります。
消し炭の作り方(窒息消火)
- 密閉容器に入れる: 蓋つきの空き缶(クッキー缶など)や、アルミホイルで何重にも包んで空気を遮断します(これを「火消し壷」の原理と言います)。
- 雪に埋める: 急いでいる場合は、真っ赤な炭を雪の中に突っ込めば一瞬で消えますが、濡れてしまうので乾燥させる手間が必要です。可能な限り酸素遮断で消します。
再利用の方法
- 火口(ほくち)として: ファイヤースターターの火花を落とせば、綿のようにじわじわと赤熱し、種火になります。
- 手炉(ハンドウォーマー): 小さな穴を開けた空き缶に火のついた炭を一つ入れれば、数十分持続するカイロになります(一酸化炭素に注意)。
- 消臭・濾過: 砕いて水に入れれば簡易フィルターになり、靴下に入れれば消臭剤になります。
まとめ
「炭」は森のダイヤモンドです。 焚き火の終わりは、次の焚き火の準備の始まり。エネルギーを循環させるこのサイクルこそが、長期生存の秘訣です。
