【熱力学】「煙突効果」で枯葉を燃料へ変えよ
火は力任せに燃やすのではない。空気の「流れ」で加速させるのだ
Logic: 断熱と「上昇気流」によるエネルギー集約
サバイバルにおいて、燃料(薪)の入手は時に困難です。ロケットストーブは、燃焼室を断熱し、内部の温度を高温に保つことで「ドラフト(煙突効果)」を発生させます。これにより外部から大量の酸素を自ら吸い込み、少量の燃料でジェット機のような強力な火力を生み出す物理デバイスです。
Method: ペール缶で作る「即席ロケットストーブ」
1. 二層構造の構築:L字煙突の「断熱」ペール缶の中にL字状の煙突(筒)を配置し、その隙間に「パーライト」や「灰」「乾いた砂」を詰め込みます。この隙間の詰め物が、燃焼部の熱を外に逃がさない「物理的な防壁」となり、内部温度を800度以上に押し上げます。
2. Draft Control: 空気の吸入り口の管理L字の短いほうを下部の空気取り入れ口(兼・燃料投入口)にします。煙突の上部(長いほう)に向けて強い上昇気流が発生。煙がほとんど出ないのは、高温によって煙の粒子そのものが「二次燃焼」している証拠です。
3. 燃料の「自動給弾」システム長い枝を差し込んでおけば、先端が燃え尽きるにつれて重力で自律的に燃焼部へと落ちていきます。火の番にリソースを割かれず、他の作業(調理や解体)に集中できるのが、サバイバル・ワークフローとしての強みです。
Fuel Efficiency: 「小枝」が主力エネルギーになる
通常の焚き火では燃え尽きるのが早すぎる小枝や枯草も、ロケットストーブなら立派な燃料になります。ガスボンベが尽き、大きな薪を割る斧がない状況でも、道端の枯れ枝だけでお湯を沸かし、米が炊ける。この物理的な「低燃費・高出力」こそが、サバイバルの危機管理における最終兵器となります。
Master the Vortex. Ignite the Void.
火を大きくしたいなら、薪を増やすのではなく「空気を呼べ」。物理法則は、あなたの炊き出しを最速にする。
