【クラゲ】毒針を「暴走」させない物理処置
「とりあえずお酢」という慢心が、被害を劇的に悪化させる
Logic: 刺胞(しほう)の発射を物理的に抑え込む
サバイバルにおいて、毒への処置は「中和」ではなく「さらなる毒の放出を防ぐこと」から始まります。クラゲに刺された皮膚には、目に見えない数万本の「刺胞」が付着しており、刺激(真水、摩擦など)によって次々と毒針を発射します。これをどう不活性化させるかが、サバイバルの分かれ道です。
Protocol: クラゲの種類別・初動ガイド
1. アンドンクラゲ(猛毒):お酢が有効日本の夏に多いアンドンクラゲには、食酢をかけることで刺胞の発射を止めることができます。たっぷりの酢で洗い流し、ピンセットで触手を取り除いてください。
2. カツオノエボシ(電気クラゲ):お酢は厳禁青い餃子のような形のカツオノエボシに酢をかけると、刺激となって逆に毒が大量に放出されます。こちらは酢を使わず、「海水」で洗い流し、42〜45度のお湯で温める(毒素のタンパク質を失活させる)のが現代の正解です。
3. 共通の禁止事項:真水と摩擦水道水で洗うと、浸透圧の差で刺胞が爆発します。また、手でこするのも毒をすり込む行為です。とにかく「その場の海水」で優しく洗い、物理的な刺激を最小限に抑えてください。
Shock Watch: アナフィラキシーへの警戒
刺された直後よりも、10〜20分後の全身状態に注意してください。呼吸が苦しい、急激な血圧低下、意識が朦朧とするなどの症状が出たら、即座に「アナフィラキシーショック」を疑い、迷わず救急車を呼びます。サバイバルにおいて、自分一人で解決しようとするのもまた「リスク」です。
Know the Enemy. Act with Science.
海の宝石は、物理と化学の武器を持っている。あなたの武器は、正しい知識と一瓶の酢(またはお湯)だ。
