First Aid: Heatstroke Triage

【ステージIIの恐怖】汗が止まるのは「終焉」の合図

「まだ大丈夫」という過信が、脳と内臓を焼き尽くす

Internal Monitoring System // Temp Over 39°C // CNS Collapse Imminent

Stage II: Hyper-Acute Hyperthermia

Cerebral Perfusion Drop // Osmotic Balance Failure

熱中症は、ある瞬間を境に一気に加速します。立ち眩み(ステージI)を放置し、頭痛や吐き気、身体の倦怠感(ステージII)に達した時、あなたの身体はすでに自力での冷却限界を超えています。特に「汗が止まる」「皮膚がカサカサになる」という兆候は、身体が水分を温存するために冷却を捨てた「敗北」の合図。数分以内に意識を失う(ステージIII)直前です。

Audit: ステージIIを見抜く「4つの問い」

1. Head / 脳

「ガンガンする頭痛」や「生あくび」が出ていないか?これは脳が熱ダメージを受け始めている兆候です。

2. Motion / 運動

「足元がフラつく」「力の入り方がおかしい」。筋肉がミネラル不足で異常収縮(痙攣)し始めています。

3. Skin / 皮膚

「大量の汗」はあるか?あるいは急に「止まっていないか」?顔色が青白く、皮膚が冷たい、あるいは異常に熱い場合は限界です。

4. Mind / 意識

「自分の名前、現在地が即座に言えるか」。少しでも曖昧なら、それは重症化のサインです。迷わず119番を。

Protocol: 迷わず「氷」を当てる3点座標

救急車を待つ間、冷房の効いた場所へ移動させ、衣服を緩めます。最も効果的なのは「太い血管が通る場所」を氷、保冷剤、冷たいペットボトルで強制冷却することです。

1. **首の横(頸動脈)**
2. **脇の下**
3. **太ももの付け根(鼠径部)**

氷がない場合は、水道水を直接かけ続け、団扇(うちわ)で仰いでください。体表を濡らし、風を送る「物理的冷却」こそが、医療処置が始まるまでの最大の延命術です。

Critical: 意識がない人に「水は飲ませるな」

本人の意識が朦朧としている、あるいはない場合、無理にOS-1などの経口補水液を飲ませてはいけません。水が気管に入り、窒息や肺炎を引き起こす大事故になります。水分補給ができるのは「本人が自分でペットボトルを持ち、ハッキリとした受け答えができる」場合のみです。

Detect the Failure. Halt the Fire.

身体は嘘をつかない。ただ、あなたが声を聞いていないだけだ。