Wild Herb / Traditional Confection
「緑」を、
香りに凝縮せよ。
自家製ヨモギ餅:新芽のスカウティングから始める、春の原風景再生
The Aesthetics of Botanical Infusion
The Strategy / 「若さ」こそがヨモギの武器である
ヨモギは万能薬であり、最強のハーブです。 しかし、大きくなった葉は繊維が硬く、香りも野暮ったくなります。 狙うべきは、4月のわずかな期間だけ現れる、中心の白く柔らかい新芽(頂芽)。 指先で摘む際のあの柔らかな感触。 それこそが、究極の草餅を作るための唯一のインライン・リソースです。
Protocol / 色と香りを固定する3つのテクニック
1
「目利き」:裏側の白い産毛と香りの強さ
葉の裏が白っぽく、産毛がびっしりと生えているのが新鮮な証拠。千切った瞬間に辺りに漂うハーブのような香りの強さを指標にします。排気ガスの当たらない、清潔な土手での採取が必須条件です。
2
「固定」:重曹を加えた熱湯で『緑』を殺さない
茹でる際はたっぷりの湯に少しの重曹を。これにより色素(クロロフィル)が安定し、驚くほど鮮やかな緑色が保たれます。茹ですぎは香りを飛ばすため、指で潰れる程度になったら即座に冷水へ放ちます。
3
「加工」:すり鉢で細胞を壊し、粘りを出す
【重要】茹でたヨモギを細かく刻み、すり鉢で粘りが出るまで当たります。ここに上新粉や白玉粉を合わせ、蒸し上げる。機械では出せない、手仕事特有の『香りとの一体感』が、春の充足感を最大化します。
