Mobility Support / Quad-Pedal Tactics

「支点」を、
四地点へ拡張せよ。
トレッキングポール運用術:春の泥濘と残雪を制し、膝の軟骨を温存しながら、山を『泳ぐ』ように歩くための力学的シンクロプロトコル

The Aesthetics of Kinetic Stability

The Strategy / それは「杖」ではなく「サスペンション」である

トレッキングポールを単なる「荷物を支える棒」と考えているなら、それはリソースの浪費です。 正しいフォームで使えば、上半身の筋力を推進力に変換し、下りでは膝への衝撃を最大30%カットします。 特に足元が不安定な4月の山道。 三点支持ならぬ「四点支持」の安定感を身につけることで、踏み外しのリスクを最小化(ミティゲーション)し、エネルギー効率を絶対的に向上させましょう。

Protocol / 効率的なポールの操法と調整

1

「把持」:ストラップを使い、手首で荷重を支える

グリップを握りしめてはいけません。下から手を通し、ストラップに手首を預けることで、握力を温存。指は添えるだけ。この『吊り構造』により、長時間の山行でも手の疲労を抑え、ダイレクトな力の伝達を可能にします。

2

「長さ」:登り、下り、トラバースでの瞬時のシフト

【重要】常に一定の長さではありません。登りでは少し短く、下りでは少し長く。肘が90度になるのが基本。斜面に対して柔軟にポールの有効長を変更する能力(ギアチェンジ)が、バランスを崩さないための唯一の解です。

3

「突点」:泥濘や浮石を避け、土台となる地質を選ぶ

【鉄則】ポールの先端(石突き)を突く場所は、あなたの『信用』を置く場所です。泥の中に深く沈む場所ではなく、石の影や根の合間、硬い土を見抜いて突く。視覚的なセンサーとしてポールを先行させ、足元の情報の不確実性を排除(ディテクト)します。

Four legs are smarter than two.
Balance is the foundation of endurance.