Tool Restoration / Saw Sharpening
「牙」を、
研ぎ澄ませ。
鋸の目立てプロトコル:消耗品を永劫の資産(アセット)へ変える、微細な金属加工の美学
The Engineering of Saw-Tooth Geometry
The Strategy / 「買い替え」より「対話」を選ぶ
最近の鋸(特に替刃式)は使い捨てが前提の設計が多いですが、自分と一緒に多くの山を越えてきた道具には魂が宿ります。 切れ味が落ちたのは、刃先の微細な摩耗と、ピッチに詰まったヤニが原因です。 専用のダイヤモンドヤスリを使い、一刃一刃、元の角度をトレースするように撫でる。 このわずかな手入れが、薪作りの重労働を「快感」へと変貌させます。 道具を治すことは、自律したサバイバーへの第一歩です。
Protocol / 鋸刃・再生のタクティカル・フロー
1
「洗浄」:まずはヤニ取りスプレーで視界を確保
目立ての前に、刃に固着した木の脂(ヤニ)を完全に除去します。ヤニが残っているとヤスリが滑り、正確な目立てができません。泡で汚れを浮かせ、真鍮ブラシで落とす。この清浄化(クレンジング)が基点となります。
2
「研磨」:上目、横目、裏目。三面を等しく撫でる
【高等技術】鋸の刃は複雑な三面構造になっています。ヤスリを当てる角度を固定し、軽い力で一定方向に押し出す。金属の光沢が戻る瞬間、その刃に再び『命』が宿ります。深追いは禁物、最小限の削りで最大限の鋭さを引き出します。
3
「検証」:爪の上で刃先が滑らないかテスト
【重要】研ぎ上がりの確認は、爪の表面に軽く刃先を当ててみます。引っかからずに滑る場合はまだ甘い。全ての刃先が均一に食いつく状態を目指します。この微細な差が、実際の倒木を切り倒す際の『吸い付き』となって現れます。
