Aerial Ops / Technical Skill
「翼」を、
風に預けるな。
春のドローン野営・空撮タクティクス:気流の乱れと法規制をハックし、山岳地帯での機体喪失(フライアウェイ)を物理的に防ぐ
The Aesthetics of Unmanned Aerial Survival
The Strategy / 空は「自由」ではなく「管理された領域」である
4月の新緑をドローンで撮る。それは最高の体験ですが、山岳特有の「風」と「影」が牙を剥きます。 地上では無風でも、上空100メートルでは機体を吹き飛ばす突風が吹き、谷間では電波が一瞬で途絶えます。 さらに、厳格化(リジッド)された航空法。 美しい映像の裏側にある、冷徹なリスク管理。 墜落=自然破壊という認識を持ち、文明の利器を賢く制御(コントロール)しましょう。
Protocol / 安全な山岳ドローン運用プロトコル
1
「法規」:航空法と国立公園等の土地使用許可の確認
機体登録はもちろん、DID(人口集中地区)以外でも国立公園や国有林には独自のルールがあります。無断飛行は未来のドローン文化を破壊する行為です。事前に管轄の営林署等へ連絡し、正統な承認(オーソライズ)を得る手続きが、真のパイロットの第一歩です。
2
「気象」:地上風速×3倍の上空風を想定する
【重要】山に当たる風は上昇気流や反転流となり、極めて不安定です。アプリで上空風を予測し、バッテリー残量が50%を切る前に手元に戻す(リターン・トゥ・ホーム)。寒暖差によるバッテリー急落も計算に入れ、余裕のある電力管理を徹底します。
3
「遮断」:山陰(地形)によるプロポ電波の断絶を回避
【鉄則】ドローンを自分の視界の外、あるいは尾根の向こう側へ飛ばしてはいけません。岩壁一枚で電波は死にます。常に機体と送信機が『最短距離の直線(LOS)』で結ばれているよう移動。地形を利用するのではなく、地形に翻弄されないポジショニングが肝要です。
