Mountain Bounty / Sustainable Foraging
「芽」を、
残して、生かせ。
コシアブラ採取のマニフェスト:女王を敬い、その芳香を永劫に享受する技術
The Stewardship of High-Altitude Aromatics
The Ethos / 収穫は「略奪」ではなく「分配」である
『森のバター』とも称されるコシアブラ。 その鮮烈な香りは一度味わうと病みつきになりますが、欲に任せた採取は、来年の恵みを摘み取る行為です。 一本の木から全ての芽を奪えば、その木は光合成ができず死滅します。 サバイバーとしての知性は、自然のサイクルを維持しつつ、最高の「食」を引き出すことにあります。
Protocol / 永続的採取と究極の調理法
1
「寸志」:全ての頂芽を採らない勇気
木の先端に付く一番大きな芽(頂芽)を採ったなら、脇から出る小さな芽は必ず残します。一箇所で満足せず、少しずつ複数の木から分けていただく。この『分散採取』こそが、森林資源を枯渇させないためのタクティカル・マナーです。
2
「洗浄」:ハカマを外し、香りを閉じ込める
根元の硬いハカマ(殻)を一本ずつ丁寧に外します。ここに汚れや虫が溜まりやすいため、食べる直前まで外さないのが鮮度維持の鍵。洗う際は冷水でさっと流し、キッチンペーパーで水分を完全に拭き取ることで、調理時の油ハネを防ぎ香りを凝縮させます。
3
「昇華」:香りを食らう『コシアブラ飯』の衝撃
【重要】天ぷらも良いですが、真髄は『混ぜご飯』にあります。細かく刻んだ生、またはさっと茹でたコシアブラを、炊き上がった白飯に塩と共に混ぜ込むだけ。熱で弾ける香りの粒子が、口内を春の森へと変貌させます。シンプルこそが至高です。
