Domestic Safety / Earthquake Hardening

「重心」を、
物理で制御せよ。
反骨の家具固定術:突っ張り棒に頼らない、粘るリビングの作り方

The Engineering of Static Stability

The Principle / 剛(かたい)より柔(やわらかい)が勝る

突っ張り棒は天井が脆いと役に立ちません。 本当に信頼できるのは、家具そのものの重量バランスを「後傾」させることと、床との摩擦を最大化することです。 地震の横揺れに対し、逃げ場のない『固定』ではなく、衝撃を逃がしながら踏みとどまる『粘り』をデザインする。 賃貸という制限の中で、物理法則をあなたの味方に。

Protocol / 賃貸・最強の3段構え固定法

1

「傾斜」:ストッパー式くさびの魔法

家具の手前側の床に、数ミリの傾斜をつける専用のゴム製ストッパーを差し込みます。これにより家具が壁側にわずかに倒れ込み、地震の際の『前倒れ』リスクを劇的に低減。見た目を変えずに安定感を生み出します。

2

「摩擦」:高分子ゲルマットによる粘着

底面(あるいは天面)に耐震ゲルマットを。これは単なる接着ではなく、素材の『柔軟性』で揺れを吸収し、家具と建物が同期して動くのを防ぎます。跡が残らないタイプを選べば、賃貸でも安心です。

3

「連動」:重量物の下層配置(ボトムヘビー)

【重要】テクニック以前の基本。本棚なら重い本を下に、軽いものを上に。重心を極限まで下げるだけで、転倒限界角度は劇的に改善されます。物理の法則には逆らわず、従うことで身を守ります。

Stability is the foundation of peace.
Use the weight to your advantage.