Thermal Layering / Hydrology

「汗」を、
即座に切り離せ。
ドライレイヤー(0層)の導入:低体温症の源泉(発汗)を制御し、体幹温度を絶対的に防衛するテクノロジー

The Aesthetics of Moisture Expulsion

The Logic / 濡れは「熱」の泥棒である

4月の登山では、登りではシャツ一枚になりたいほど暑く、稜線に出た途端に氷のような風が吹きます。 もしこの時、ベースレイヤーが汗で濡れていたら、風は一瞬であなたの体力を奪い尽くします。 吸汗速乾だけでは不十分です。 水分を『肌から物理的に遠ざける』疎水性(ドライレイヤー)の壁。 この「第0層」の存在が、快適さと生存を分かつ境界線となります。

Protocol / 汗冷えを完封するレイヤリング・エンジニアリング

1

「疎水」:網目状(メッシュ)ドライレイヤーの装着

肌に直接、汗を吸わない疎水性素材(ポリプロピレン等)のメッシュを着用します。かいた汗は網目を通過して外側へ。肌表面を常に『ドライ』に保ち、濡れた布が肌に触れることで発生する気化熱の損失を、構造的に遮断(バイパス)します。

2

「透過」:ベースレイヤーによる汗の『引き去り』性能

【重要】ドライレイヤーの上に、高性能な吸汗速乾ウールまたは化繊を重ねます。ドライレイヤーが押し出した水分を上の層が受け取り、広範囲に拡散・蒸発させる。この2層のコンビネーション(バイナリ・システム)が、体温維持の核となります。

3

「換気」:ベンチレーションによるダイレクト・クールダウン

汗をかく前に脱ぐのが鉄則ですが、止まれない急登ではハードシェルのピットジップ(脇下のベンチレーション)を全開にします。内部の湿度を速やかに排出し、飽和状態を回避。衣服内のマイクロクライメイト(微気候)を常にモニタリングし続けることが、プロの矜持です。

Dry skin is a warm fortress.
Master the moisture, own the peak.