Botanical Beverage / Foraged Caffeine-free

「根」を、
香ばしさに変えろ。
タンポポコーヒーの錬金術:雑草の地下茎を焙煎し、春の安息を抽出する技術

The Aesthetics of Terrestrial Root Roasting

The Strategy / 踏まれる雑草を「嗜好品」に昇華させる

どこにでも咲いているタンポポ。その強靭な生命力は、地中深くまで伸びた太い直根にあります。 これを掘り起こし、熱というエネルギーを加えることで、コーヒーに似た深いコクと芳香が生まれます。 輸入に頼らず、手元の土から一杯の飲み物を作り出す。 このプロセスそのものが、依存を脱却しサバイバビリティを高める知的なゲームです。

Protocol / 採取から抽出までのワークフロー

1

「発掘」:なるべく太く、深い根を損傷なく掘る

4月の開花時期は場所の特定が容易です。周囲の土を深く掘り、ごぼうのような根を一本丸ごと取り出します。洗うと現れる真っ白な芯。この『命の貯蔵庫』を素材として確保することが、味の奥行きを決定します。

2

「加工」:細かく刻み、天日で完全に乾燥させる

根を5mm角程度に細かく刻みます。これをザルに広げ、カリカリになるまで数日間天日干し。水分を抜くことで焙煎時のムラを防ぎ、タンポポ特有の土臭さが上品な香ばしさへと変化する準備を整えます。

3

「錬金」:弱火でじっくり、漆黒になるまで焙煎

【重要】フライパンで、焦がさないよう絶えず揺らしながら焙煎します。色が濃い茶色から黒に近づく頃、辺りにはコーヒーそのものの香りが漂い始めます。粗熱をとり、ミルで挽いてドリップ。その苦味は、自ら稼いだ『自由』の味です。

Roast the earth, steep the sky.
In a single cup, the logic of life.