Thermal Strategy / Cold Spring Nights
「放射冷却」を、
計算に入れろ。
4月の野営・防寒マニフェスト:昼夜の気温差(20度以上)を生き抜くための断熱プロトコル
The Aesthetics of Thermal Preservation
The Reality / 4月は「冬」の残骸である
街が桜色に染まっていても、標高を上げればそこはまだ冬の出口です。 昼間の暖かい太陽に騙されて軽装備で出撃することは、低体温症を招く最初の失敗です。 地面からの容赦ない熱奪い、そして深夜の放射冷却。 サバイバーは、最悪のシナリオ(氷点下)を想定し、多重のバリアを構築することで、初めて安らかな眠りを得ることができます。
Protocol / 冷気を遮断する3レイヤー戦略
1
「遮断」:マットのR値(断熱効率)を倍増させる
体温を奪う最大の要因は地面です。夏用の薄いマットでは不十分。フォームマットの上にエアーマットを重ねるか、あるいは緊急用アルミシートを敷く。この「多層的断熱(マルチレイヤー・インシュレーション)」が、背中からの冷気を完封します。
2
「加温」:ナルゲンボトルで作る即席湯たんぽ
寝袋に入る前、熱湯を入れたボトルをシュラフの足元に放り込みます。これが深夜の熱源となり、末端の血流を維持します。自分の代謝だけに頼らず、外部エネルギーを効率的に「蓄熱」して利用するタクティクスです。
3
「調整」:ダウンウェアの戦略的着脱
【重要】寝始めは暑くても、深夜に必ず寒くなります。枕元にダウンベストや湯たんぽを配置し、寝ぼけながらでも瞬時に装着できる体制(レディネス)を整えます。不活発な時間帯のリスク管理こそが、翌日の行動の質を左右します。
